現地ローカル記事で読む・プノンペンの怪事件
撃ち殺しバイク盗んで逃走
若者が撃ち殺された。若者は服を買うためバイクを止めたところ、拳銃を持った強盗に襲われ、抵抗したため撃たれて死んだものである。
事件が起きたのは、3月26日の朝10時。プノンペンのツールコック地区で、近くに衛生局や市場もあり、路上には服を売る店が並び、人通りも多くバイクや車も沢山走っていた。(ラスメイ・カンボジアデイリー3/28)
学習塾の若者下半身事情
いま、プノンペンの若者の間でフリーセックスが流行している。若者たちの出会いの場所は、近頃あちこちで見かけるようになった学習塾で、プノンペンでも学習塾の密集している箇所はあちこちにあり、こうしたところは夕方になると、バイクに乗った若者に占領されている。
若者たちの目的は英語を中心とした語学勉強だが、夜遅くまで授業を行っているため、格好の遊び場となっているのが現状だ。親たちは子供が勉強しているとばかり思っているが、翌朝教室を掃除していると、ティッシュペーパーや精液にまみれたコンドームが見つかるという始末。
これらの学習塾はなんの規制も受けていない私塾で、まったく自由に運営されている。なんらかの法律的な規制が必要だと思われる。(チャーミングな女性2月号)
老人が斧で頭を割られ血塗れ
年老いた一人の男が、同じ出身地の友達にささいな言葉の行き違いから斧で頭を叩かれ、全身血塗れになるという事件が起きた。
大怪我をしたひとがいると新聞社に連絡が入ったため、記者が入院先のカルメット病院へ急行すると、ベッドの上で呻いている血まみれの男を発見した。
ケガ人は、スバイリエンのコンサァオム村に住むチェンスクという、59歳の男。
彼は生活費を稼いで妻に送るため、友達とともにプノンペンへ出稼ぎに来た。彼は四〜五日前に着いたばかりで、仕事はなんとか見つけたものの、一日一生懸命働いても五千リエルにしかならず、その日その日の野宿先を毎晩探さなければならない有り様で、被害に遭った日の夜も、血液センターの軒先で寝ようとしたところ、友達と寝場所の問題で議論が始まってしまい、そのうちに怒った友達がいきなり持っていた斧を振り上げ、チェンスクさんの頭を強打したものである。
道には多くの通行人が歩いていたが、彼らが争っていても止めようとする者は誰もいなかった。
そのうち、通りがかりの子供が騒ぎ出した。そのとき既にチェンスクさんは血だらけになっており、加害者の友達はいずこに逃げ去っていた。
チェンスクさんは貧しく、いつも腹をすかせているが、食べるものすらない。病院の治療費も無く現在途方に暮れている状態だ。(イブニングニュース3/19)
橋のたもとで売春婦5人を逮捕
橋(編集部注・日本橋のことか?)のたもとの置屋に警察が踏み込み、家の中にいた五人の売春婦を救出した。
「女性が不当に監禁されている」と警察に訴えがあり、2月4日夕方、ツールコックの置屋へ警官が派遣された。逮捕に向かった警官はこう説明する。
訴えのあった場所まで行ってみたが、置屋を見つけることはできなかった。彼らは事前に我々が来ることを察知していたらしく、我々が着いたときには女性を別の場所に移動させ、子供が見張りをしているだけだった。仕方ないので別の置屋を摘発した。
五人の売春婦は一人がプノンペン生まれで、あとは地方出身者である。タァー(19)ベトナム南部出身、チャリヤー(17)カンポット出身、ムーン(22)カンダール出身、テリー(19)カンポット出身、ヒン(20)タケオ出身。
売春婦は頭が固く、逮捕しても釈放されれば又同じことを繰り返す。そして親方はまだのうのうとしている。手引きしている連中も捕まえて、法廷に引き出さなければならない。(イブニングニュース2/6)
結婚適齢期の未婚女性。トラの牙から逃れる
少女を騙し、売り飛ばす事件が多発している。人里離れた田舎では、貧しく無知な人が多く、このような事件が良く起きる。
この事件の少女には父母が健在だが、まんまと騙され、気がついたときにはもう遅かった。少女は一人あたり200ドルから300ドルで売られたあと、売春婦になるのが決まり相場である。この事件の少女は運が良く、幸いにしてトラの牙から逃れることができた。
ある日突然、警察の車が稲妻のようにブレーキの音を軋ませながら集まってきた。近所の人々も何事かと表に飛び出してきた。十名ほどの警官が置屋を取り囲み、三名が家の中へ入っていった。そして四人が逮捕された。40歳の男が一人、年増の女性が一人、そして20歳前の若い女性が二人だ。以下は救われた少女の話である。
私は不幸です。田舎に父母兄弟と住んでいましたが、田畑を作ろうにも土が固く、父は兵隊に出て腕と足を無くし不具の身で、母は重い病気です。兄弟は七人で私が一番年上です。歳は17歳(編集部注・日本の数え方では15〜16歳)です。
父母と六人の弟妹のため、私が働かなければなりません。土地はありますが頼れる人は村に誰もいません。家族が食べるため、水草をとりハス池でハスの実をとったりしていました。学校は三年行きましたが、母の病気がひどいので薬を買うため働くことにしました。あまりに母の痛みがひどいとき、田舎の医者が注射をすると楽になりますが、治すには手術が必要とのことで、それには20万リエルのお金が必要です。そんなお金はうちにありません。苦しいです。
取り調べのあと、この少女はコンポンソムにある福祉センターで、ミシンを二ヶ月間学び、センターの紹介する職場で働くことが決まった。少女は故郷に帰りたいと思っているが、手術代20万リエルを借金したため、しばらく帰ることはできない。彼女を助けるため何をすれば良いのだろうか?。(チャーミングな女性2月号)
女盗賊「ヤマネコ」捕まる
2月4日、プノンペンの憲兵隊が一人の女盗賊を逮捕、拘留した。この盗賊は「ヤマネコ」の異名を持ち、数多くの盗みを行っていた。多数の罪が絡み合い、告訴するのも大変な仕事とのことである。
彼女はプノンペン市タクチュラー区ブンチューク村に新築したばかりの家で寝ているところを逮捕された。
「ヤマネコ」こと本名ウィ・チャリヤー(38)は、裏で数多くの盗みを行っていたが、表向き商売をしており、盗んだ物もすべて自分の店で売っていた。今までに一度も捕まったことはなく、今回初めて憲兵の協力を得て逮捕された。
ウィ・チャリヤーはいま、カンポットの刑務所にて犯した犯罪について尋問されているが、当事者の本人でさえ忘れてしまうほど、長期にわたって色々な犯罪を繰り返していたという。
このような者はある期間、身柄を拘束して再教育しなければ、その身に染みついた犯罪者としての性質が直ることはないだろう。(チャーミングな女性1月号)