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禁無断転載


 1999年頃、私は、富山市にいた。北陸●●モサービスという人材派遣会社に登録し、不●越という鉄鋼会社に派遣され勤務していた。そのときは北陸●●モサービスがはじめて不●越と契約を結んだということもあり、最初に入社のが一番新しい三人組だった。交代制勤務で、大きな溶鉱炉で鉄を溶かし、ドライバーなどに使用される鋼鉄を作る原料を製造していた。
 フォークリフトで運搬したり、クレーンで原料を移動させた。
このときに同時に入社したのが、●藤善彦( ○とうよしやす )という人物だ。この人物は、愛知県の出身で、何か牛が付く地名から来ていた。牛追いとか、牛込とかという地域だ。さて、この人物がとんでもない詐欺師であることが判明したのはずっと後からである。
 ●藤善彦( ○とうよしやす )は、昭和41年頃の生まれで、背が比較的低く、小太りで、ずんぐりむっくりの体型だったが、動作は鈍くはなく、機敏だった。嘘か本当かわからないが、以前に少林寺拳法の道場に通っていたという。それでなぜかその道場の湯飲みを職場の上司や同僚に配っていた。しかし、これも怪しいもので、ただ店で買ってきたものかもしれない。
 後でわかったことだが、この●藤善彦( ○とうよしやす )は、2000万円以上も、会社の金を横領しており、そのために裁判所への呼び出しを受けていたが、それをすっぽかし、逃亡して逃げ回っていた。それ以外にも数多くの人々をだまし続けており、あちこちでトラブルを起こしていた。
 自動車窃盗や、密売もやっており、それ以外にも女をだまして金を巻き上げるなどしていた。私もだまされたが、私以外にも後から来た派遣社員や、不●越の正社員からも金を騙し取り、ある日から出勤しなくなって、そのまま消えた。富山警察には出向いて相談したが、捜査も調査も一斉せず、門前払いをされた。
 ●藤善彦( ○とうよしやす )は小太りだが、筋肉質で、いつも背中を丸めて、ひょこひょこ歩き、非常にひょうきんだった。会話も非常にうまく、周囲の人間を和ませ、非常に人気が高かった。誰もが●藤さんと呼んで、気軽に話しかけたし、笑い声がたえなかった。
 だが、正体が発覚すると、態度は豹変し、脅しにかかってきた。金を返すように要求したが、そのまま逃げた。それ以前にも寮として借り受けていたアパートで、内側から鍵をかけ、入室ができないようにした。このときには私は、●藤善彦( ○とうよしやす )とは同居しておらず、他の三人組の別の京都から来た昭和20年代の高齢者と同居していた。この人物は、当時、50歳ぐらいだったと思うが、印刷会社を経営する社長だったが、大手の取引先が倒産し、仕事がなくなって連鎖倒産の形で失業した。
 ●藤善彦( ○とうよしやす )はどのようにしたのか不明だが、巧妙にも私と、この元印刷会社社長を敵対させるように仕向け、家の中に入り込み、内側から鍵をかけたのだ。人材派遣会社の多くが、今でもほとんど個室を与えていない。それで非常にトラブルが多い。特に金銭の貸し借りや、こういう共同で利用しているのに、一部の人間が独占支配するトラブルだ。
 多くが男女関係で、女を部屋に引き入れてしまう。金がないので、ホテルや旅館などで、性行為をすることも難しくそうなりやすい。後は勝手に深夜に宴会をする奴が出てくるのだ。こういうことはどこの派遣会社でも禁止されているが、まず守られることはない。
 問題なのは、共同で利用しているのに、そのように女を連れ込んで、内側から鍵をかけることだ。そんなことをすると入室できない。基本の鍵は利用者に配られるが、内側の鍵を開けることはできないのだ。
 ●藤善彦( ○とうよしやす )は、そのようにして京都出身の元印刷会社の社長をそそのかし、部屋に入室できないようにした。それで、私は、交代制勤務で暗くなって帰ったところ、入室できないので、アパートの周辺をうろうろしなければならなかった。
 北陸●●モサービスの人材派遣会社も当然ながらすでに営業終了で、連絡も取れなかった。次の日も仕事があり、結局私は、徹夜で仕事をしなければならなかった。その京都出身の元印刷会社社長は、謝罪もせず、平然としていた。後でわかったのは、●藤善彦( ○とうよしやす )が、私が戻ってきたときにもその部屋におり、息を潜めて潜伏していたのだ。
 警察にも通知したが、警察はドアをたたいてすぐに帰った。次の日に北陸●●モサービスに連絡したが、何も対応しなかった。
 ●藤善彦( ○とうよしやす )は、私から30万円以上をだましとり、逃げ去ったが、この京都出身の元印刷会社社長からも金を騙し取っていた。それだけでなく、不●越の正社員からも金を騙し取っており、少なくともその合計は、100万円近いのではないかと思う。私の車も盗んで逃げたが、人材派遣会社に相談したところ、交渉して取り戻してくれた。このときにも警察に出向いて事情を説明したのだが、警察は何もしなかった。
 車を盗まれたことを説明したのだが、鍵を渡したということで、事件としては扱われなかった。鍵は渡したが、そのまま乗って消えてしまうとは予想していなかった。
 実はそのときには、まだ●藤善彦( ○とうよしやす )が詐欺師であるとは知らなかった頃で、●藤善彦( ○とうよしやす )が乗っていた乗用車に乗ってみたかったのだ。その代わりに私の車の鍵を渡して、交換した。ところが後でわかったことなのだが、その●藤善彦( ○とうよしやす )が乗っていた車というのが、実は愛知県で盗んだ車であったことが判明した。後になって、その持ち主と連絡を取ることができたが、その人物もだまされたと主張した。
 このように●藤善彦( ○とうよしやす )は全国各地で、詐欺や窃盗を繰り返している。
 ●藤善彦( ○とうよしやす )が詐欺師であることがわかったとき、この●藤善彦( ○とうよしやす )は態度を豹変させ、私に対して暴力を振るった。それで富山県警に出向いて相談したが、これまた門前払いとなった。富山県警本部にも訴えたが、これも無視され、それどころか、警察は借金取りではないとか、なにが起きても会社でのことに警察は介入できないと怒鳴られた
本当に警察は何もしない。これは事実だ。それにだまされても、周囲は同情するどころか、嘲笑するだけだった。
 結局は、金を貸したほうが悪いということにされてしまう。●藤善彦( ○とうよしやす )は、非常に巧妙な手口で金を騙し取る。最初は、小額の金を貸してくれと言いにきた。それは2000円だったが、翌日にすぐに返してくれた。するとまた金を貸してくれと言いにきた。そして次の日にまた金を返した。こういうことを何度も繰り返して信用させ、金額はどんどん高くなった。
 ある日、家族が病気で危篤状態で、すぐにも生まれ故郷に返りたいが金がないといいにきた。それで8万円ほど欲しいと言った。そのときにはすっかり信用していたので、金を貸してしまった。しかし、その後もその金を返さずに、いろいろな理由をつけて、やたらに金を貸してくれと言うので、不審に思った。
 そしてようやく怪しいと気ずいたのだ。それでその工場のいろいろな社員に聞いてみると、誰も彼もこの●藤善彦( ○とうよしやす )に金を貸していることがわかり、やっとだまされていることが判明した。その後、●藤善彦( ○とうよしやす )はどこかへ消えてしまい、北陸●●モサービスの幹部が、不●越の事務所に呼ばれた。それでどうなったのか不明だが、どうやら派遣先の不●越の正社員の被害については全額弁償するということで、決着がついたらしい。しかし、派遣社員についてはいかなる救済もせず、そのまま放置した。謝罪すらなかった。
 後でわかったことなのだが、●藤善彦( ○とうよしやす )はちゃっかり作業服の代金までごまかしており、その請求を私にしていた。不●越の生活協同組合の店が、よく確認もせずに作業服のつけを回してきたのだ。作業服を購入するときに、●藤善彦( ○とうよしやす )は私の名前を言ったらしい。
作業服の金額は、5000円だったが、一度だけでなく、複数回、私の名前で購入していた。
 北陸●●モサービスは私の車を取り戻してくれたが、●藤善彦( ○とうよしやす )は車にいたずらをしていて、結局はそれを廃車するしかなかった。
しかも北陸●●モサービスの管理社員が、派遣社員の給与を着服していたことも後で判明した。休日出勤の派遣社員の分を勝手に着服し、横領していたのだ。後で気がついた別の派遣社員が指摘し、それは後で支給されたが、着服した管理社員は解雇された。
 このように人材派遣会社は犯罪の温床であり、ありとあらゆるトラブルが起きやすい。しかも派遣会社も派遣の会社も、警察も、法務局も、労働基準監督署も、何もしない。これほど恐ろしいことがあるだろうか?これが今の日本の実態だ。
 ●藤善彦( ○とうよしやす )はさりげなく笑顔であなたに接近してくるかもしれない。この詐欺師にも頭にくるが、派遣会社の対応にも不満があるし、警察の職務怠慢にも腹が立つ。警察組織の腐敗は深刻だ。







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