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禁無断転載 ////////浄土真宗本願寺派はこれでいいのか。////////// ■宗派のこれからを憂える私が書いた渾身の書き下ろし 今回皆さまにお届けするこの文章は、北山 真実(きたやま まこと・仮名)が渾身の力で書いた真実の物語である。 はじめにお断りしておくが、今回は、私の名を伏せ、登場人物も架空のものとした。世に、出所・責任を明らかにせず出される情報を「怪文書」と言う。卑劣と罵られてもしかたのない代物だが、時として、とてつもなく貴重な資料となる場合があるのが、この類の特徴である。ことは、浄土真宗本願寺派の一大事。ここは内容に免じて平にご容赦願いたい。 ■あなたは今、本山で何が起こっているのかご存じですか? さて、2月2日〜3日の本願寺では臨時宗会が開かれた。そしてその臨時宗会は流会となったのである。では何故、流会となったのか。 深い闇に隠れて暗躍する巨悪が、いま、宗会を牛耳ろうとしている。この巨悪の正体をここに報告することにしよう。この巨悪に押し潰されそうな総局も総局である。こんな総局案ら総辞職すべきだ。総局の3つの罪状を上げることからこの物語をはじめることにしよう。 ■総局は総辞職すべきだ。 罪状1 臨時宗会を流会させ2500万円をドブに捨てたる罪 まず、第257回臨時宗会は何たるぶざまか。総局部門職制変更の議案を提出しながら、審議途中で閉会してしまうとはどういうことか。総局提出議案のの議長預かりという前代未聞の形で、議案は宙に浮いたままなのである。 1回の臨時宗会を開く費用は約2500万円。この金はどこから出ていると思っているのか。全国の門徒の浄財である宗派経費を、たった2日でドブに捨てた総局の責任は重大。これだけでも十分、総辞職に値する。 罪状2 某前総長・某前議長の術策にまんまとはまったる罪 そもそもこの臨時宗会の流会騒ぎはどうして起ったか。総局が提案した議案が審議されず、時間だけがむなしく過ぎていった理由は何か。 実は、この「密議引き延ばし時間切れ流会」のシナリオを抱いたのは誰あろう、松村前総長と北条前議長であった。詳細は後述するが、まんまとこの術策にはまり、提案した議案が廃案にされたのだから、当然のこと、総局は責任をとって総辞職すべきである。 一言加えれば、宗会も宗会である。総局提案の議案を採決しないなら、総局を総辞職させるべきであるのに、時間が迫ったといって議長預かりにするとは何ごとか。会期の延長をしてでも十分審議することこそが取るべき正しい姿勢であろう。こんなことを繰り返していては、宗会への信頼はますます失墜するばかりだ。 罪状3 北山別院問題の刑事告訴をとん挫させようとしたる罪 ここでもう一度おさらいしよう。このたびの臨時宗会を流会させた首謀者は、松村前総長、北条前議長、伊井元北山別院輪番、出口宗会議員(藤田元北山別院輪番の息子)の面々である。この方々を見れば一目瞭然。浄土真宗本願寺派が抱える空前の大スキャンダル「北山別院墓地造成疑惑事件」の当事者及び擁護者たちである。 昨年の秋のこと、豊原総局が、伊井並びに藤田元北山別院輪番を背任行為で刑事告訴すると発表したのだが、いつのまにか「臭いものに蓋」をしようとする勢力が、強烈な巻き返しに入って来たようだ。 総局も総局で、「岐阜龍谷会事件につぐ、不祥事は表に出すべきでない」との意見が根強く、身動きとれない状態に陥っている。しかし考えてもみなさい。もう既に、多くの方々が知っておるのですよ。隠しようがないではないですか。 ■北山別院墓地造成疑惑事件の真相。 さてそれでは、ここで「北山別院墓地造成疑惑事件」の真相を明かすとしよう。 第1幕 平成11年7月某日・リーガロイヤルホテルにて 第1幕は、平成11年7月某日のリーガロイヤルホテル(京都・堀川)。その場には、豊原総長、北条当時宗会議長、日谷宗会議員、明山輪番、永谷公室長等、本願寺幹部が集まっていた。北条宗会議長が提案して実現したこの会談。大和銀行に2億円の返済をしたうえで、「北山別院墓地造成疑惑事件」を闇に葬り去ろうとの提案を総長に約束させることが目的であった。北山別院墓地造成計画を本願寺に持ち込んだ当時の秋山公室長と伊井元北山別院輪番を交え、この会談で一気に解決に向かわせようと策した訳である。 では、ここで言う「2億円の返済」とは何か。当時、伊井元北山別院輪番が、門主の認許を得ないで勝手に2億円の債務保証をし、その2億円を借り主(北山墓苑社長の法人)が返済しないため、大和銀行より北山別院に返済が求められているものである。 ところが会談の席上、この2億円の行方について、伊井元北山別院輪番が「神戸の暴力団組長のところにわたっている。今からその暴力団組長をここに呼ぼう」と言い出した。(実際に組長が来る段になって、日谷宗会議員は「自分は関係ない。会う必要はない」と席を立ってしまっている) そして、現れた某組長は「2億円さえ大和銀行に返せば、後は一切無かったことにしよう」と、2億円の返済以外は要求しないことを約束したのである。この時、豊原現総長は、ただ黙って聞いていた。 第2幕 平成7年・松村総長の時代 そもそもこの「北山別院墓地造成疑惑事件」とは何か。京都市左京区にある浄土真宗浄本願寺派・北山別院を舞台にした墓地造成計画は、平成7年、松村前総長の時代、前述の神戸の暴力団組長と古くから付き合いのあった明山当時公室長と伊井宗会議員が組んでスタートした。 (伊井宗会議員はその後、総務に就任し、部下の谷◎を使って計画を進めた。) 某神戸の暴力団組長は以前、北山別院に隣接する土地を、京◎電鉄鰍ノ高く売りつけていた。そしてこの土地を、今度は北山別院に転売し、墓地を造成して一儲けしようと企てたのである。(北山別院は京◎電車から墓地造成のためにこの土地を5億円で買ったが、当時の鑑定でも土地評価額はせいぜい1億数千万円であった) しかしこの土地は、疑惑が発覚して墓地造成計画が取り消しとなった後、現在は、違約金も支払わないで、そっくりそのまま京◎電鉄に返還されている。 第3幕 謀議で進められた架空の墓地づくり この通り、北山別院墓地造成計画は、暴力団の資金稼ぎの格好の餌食としてはじまり、京都市当局や本願寺の門主をだますという本願寺の歴史上かつてなかった事件であった。 伊井、明山によって立ち上げられたこの計画は、松村元総長、藤田元北山別院輪番を巻き込んで、抜き差しならぬところにまで突き進んだのである。 北山別院には、もともと造成許可が下りるような墓地などなかった。ところが伊井と明山は、ありもしない墓地を、さも昔からあったかのように見せるため、墓石を搬入し、それらしきものをつくり、「北山別院由緒沿革書」を偽造し、歴代の輪番が墓地の管理をし、門信徒が墓参りをしていたかのように見せかけるるという、手の込んだ偽装工作を行ったのである。 まんまと門主をだまし、京都市にも元京都市職員を使って工作。墓石を搬入して偽装した墓地を根拠に、墓地造成許可を取ってしまったのである。 しかし、悪いことはできないもだ。この偽装工作のために墓石を搬入した業者が、その事実を暴露してしまったのだ。 かくして、悪事は暴かれ、北山別院墓地造成計画は白紙に戻されることになったのである。 第4幕 平成10年11月、総局と宗会の迷走 平成10年11月、豊原総長は墓地造成計画を徹回するため、門主の認許の取り消しを行い、その責任をとるため、総辞職が行われた。 直ぐに、再度の門主指名を受けた豊原総長は、就任するや、総局の若返り人事を挙行。北島総務以外は総務初就任ばかりの4人を揃えたのである。(そのうち2人は宗会議員2期生という若返り。) そして、北山別院墓地問題の徹底解明派の若手宗会議員の支援を受けて、豊原総長は事件の解明に全力を注ぐつもりであった。 しかしここでつまづきが起きた。時あたかも、特別養護老人ホーム岐阜アソカ苑建設をめぐる公費助成不正受け取り事件、いわゆる「岐阜龍谷会事件」が起きたのだ。 総局はこの事件への対応に追われ、第2次豊原総局は、宗内からもつぶての嵐にさらされることになる。主客転倒とはこのことか。本来なら、追求されるべき「北山別院墓地造成疑惑事件」の当事者とその擁護者たちが、この時とばかりに、総局を揺さぶりはじめたのだ。 この時、豊原総局攻撃の急先鋒に立ったのが藤田北山別院輪番の息子・出口宗会議員であった。出口は、北山別院墓地造成認許取り消しにかかる事務手続き追求。法規上は北山別院から立ち上げた事業であるから、事業中止の手続きも北山別院が取るのが本筋であったと主張。総局が勝手に墓地造成認許取り消しを行ったのは法規違反だと、宗会を舞台に総局を責めた。 この攻勢の中出、新任総務のひとりは答弁の責任をとって辞任させられる、という出来事も起きている。彼らも、刑事告訴となれば犯罪者となる身(世間ではとっくに犯罪者となっているはずなのだが)。必死の巻き返しなのである。 第5幕 平成11年秋・定期宗会〜、そして、今 そして今も、この攻防は続いている。昨年10月開催の定期宗会では、北山別院墓地問題徹底解明派の若手議員は結束して、再三、暴力団組長を宗会議長室に引き入れて謀議を企てる、北条議長への不信感を爆発させ、議長辞職へと追い込んだ。 暴力団がらみの北山別院墓地疑惑が今後解明さえゆくのか、それとも闇に葬られるのか。解明を叫ぶ若手議員に対し、事件当事者とその擁護者たちは、事件の隠ぺいをめざして「宗◎会」という宗会の派閥を結成した。さらに翔◎会の射水宗会議員、後◎宗会議員らを仲間に組み入れ最後のあがきに奔走する。 蓮如上人500回遠忌法要御満座の御消息の「聖人」という字が「上人」になっていたことを執拗に追求する射水議員の質問の根っこが、北山別院墓地問題を隠ペいさせようとする勢力と呼応した動きであることは、宗会議員の多くが既に気付いているところである。 今回の第257回臨時宗会を流会させた彼らの罪と、それに翻弄された豊原総局のふがいなさ。これを許してはならない。こんなことで北山別院墓地問題を決して闇に葬らせてはならない 豊原総局は総辞職、宗会議員は解散が、いま取るべき最善の道ではないのか。 ・・・・・・・ 次はいよいよ定期宗会だ。北山別院墓地疑惑を徹底追求しようとする若手議員と、宗◎会を中心とする隠ぺい派のせめぎ合いが続く。 さあ面白くなってきた。この成り行きをじっくり観ることとしよう。 いまは正に、情報公開の時代。全国の僧侶と門信徒が事実を知らされないままことが進むことこそ問題である。私の書いたこの物語は、はたして真実なのか、フィクションなのかも、ほどなく明らかになるであろう。 |