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Subject: 大学入試不正
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入手先は言えません
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平成11年8月
文部大臣殿
大阪府知事殿
関西大学学長殿
大阪産業大学理事長殿
報道機関各位
大阪桐蔭高校出身の関大在学生

 前略、突然のお手紙にて失礼いたします。匿名でお手紙を差し上げる無礼をお許しください。私は関西大学が行っている指定校推薦入試での不正が許し難く、ここに適切な処置を期待してお手紙を差し上げるしだいでございます。

関西大学への不正入学について2件の事実あります。

1. 今年の春、指定校推薦入試で大阪桐蔭高から関大に入学した学生の中に、高校生の時に片目を失明した学生がいます。この学生は高校内で、他の学生のいたずらが原因で片目を失明しました。片目を失明したこの学生は高校2年の失明以来ほとんど学校に出席しませんでした。定期試験もほとんど受けていません。よって本来の成績は指定校推薦の基準を満たしているはずもなく、とうてい関大の指定校推薦を志願する資格はない学生でした。通常なら出席日数だけでも卒業規定に達しておらず、何とか卒業させてもらえるだけでも大喜びのレベルでした。しかし大阪桐蔭高の森山信一校長(大阪産業大学常務理事)は、その生徒の親に訴訟をおこされ、大阪産大が多額の損害賠償請求をさせることを避けるために、学校ぐるみで調査書を改ざんし、関大の指定校推薦の枠を悪用しその生徒を関大に入学させました。  あまりにおかしいので母校の教員に問いただしたところ、森山校長が教員らに圧力をかけ、調査書の改ざんを強要したと言ってました。古谷という理事長も一枚かんでいるのではないかということでした。そのことで学校に嫌気がさし、学級担任の青山先生は学校を退職したそうです。  校内での他の関大指定校推薦希望者に対し森山校長は、「これは障害者福祉の推進のために、関大も了解していることであり、同和教育の一環なので理解しなさい。健康な人は学力で関大に合格しなさい。」「指定校推薦の案内は校長宛に来ておるので、だれを推薦するかは校長が決めることだ。」「校長が正しいと思う選考方法が、正しい選考方法だ」と言って、指定校推薦の受付をしませんでした。
 私は関大が、大阪桐蔭の校長と結託してそのように入試制度を悪用して、損害賠償の代 用とすることを了解することはあり得ないことだと信じたいです。先日の入試採点ミスの 事後処理の際に関大がとった、問題をもみ消さずにきちんと対処する対応は在学生としても誇りに感じました。  私は不正入学を許したくありません。それは自分が苦労して入学 した関大生の誇りを踏みにじるものだからです。関大にはこの問題の重大性を認識いただ き、事実を確認の上、不正入学者の入学取り消しを断行して頂きたく存じます。

2. 現在、関西大学英語英文科4回生に大阪桐蔭・森山信一校長の娘が在籍しています。
彼女は約3年半前大阪桐蔭高校の生徒でした。前述1の生徒と同様に彼女は、関大が大阪桐蔭高に与えた指定校推薦の枠を利用して関大に入学しました。ところが、その被推薦者選抜の過程の中で不正が行われました。  その不正とは、桐蔭高では校内の締め切りが公示されていたその締め切り後に森山校長の子は校長の娘であるが故に受付が認められ、他の評定平均値がより高く、実力テストで好成績を収めていた生徒を排除し、指定校の推薦を受け、関大に入学しました。良識のある高等学校長なら、自らの子の事は二の次にしてでも一般の生徒の希望を優先するでしょう。ましてや、学力面から見ても他の推薦希望生徒に見劣りするならなおさらです。その当時もおそらく、前述の「指定校推薦の案内は校長宛に来ておるので、だれを推薦するかは校長が決めることだ。」「校長が正しいと思う選考方法が、正しい選考方法だ」といった、今考えればむちゃくちゃな思考で私たち学生の意見を押しのけたのだとおもいます。  当然私は教師らに抗議しました。中には理解を示し、いきどおりを共感してくれる先生もいましたが、校長に私たちの意見を伝えてくれるほどではありませんでした。大半の教師らは「この学校は校長の考えだけで運営されているので私たちは何もできない。」と不正を知っていながら保身のために無関心をよそおっているようでした。未だにそのときの腹立たしい気持ちは解消されません。娘の不正入学については前述の事項とは異なり、文書偽造の類の明白な犯罪行為は見あたらないかもしれませんが、桐蔭高校内においては明らかな手続きの不正があったのですからこの不正についても、関大は退学などのしかるべき対応をお願いしたいと思います。

 今日、このようなお手紙を送付させていただいた背景には、関大の新しい入試制度に対する不安もあります。私が大学に入学して以来ほんの短い期間であるにもかかわらず、入試制度がとてつもなく複雑になっており、スポーツ推薦やよくわからない推薦制度が増大しているように思えます。来年度からは、校長経験者が学生をスカウトするような入試制度も導入されると聞いています。それぞれの制度にはそれなりの期待される効果があるのだろうとは思います。しかし上記の私の経験からも、校長経験者であるからといって必ずしも潔癖な人格者ではないということを知っていただきたく思います。私には関西大学が、学力試験以外の学生選抜に苦慮しなければならないほど落ちぶれているとは考えられません。  むしろ大阪桐蔭の森山校長のような人物が、大学の指定校推薦入試を金銭化・私物化するような悪事利用の危険の方をおそれます。なぜなら入試の不正ほど関大の名声をおとしめることはないと考えるからです。 早々








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