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Subject: 情報提供
Date: Wed, 26 May 1999 07:55:31 +0900
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怪文書保存館 様
 いつも、掲載して頂いて有り難うございます。 ホームページは、遊園地の経営と同じであり、 奇抜な内容であるだけではなく、常に新しい材料 や企画を取り入れていく必要があると思います。 また、パソコン通信の掲示板上で宣伝すべきです。  そこで、あなた様のホームページを飾るための 乏しい材料として、下記の3題をお送りします。 文字化け防止のため、同文のものを、WORD97添付 ファイルにてもお送りします。


その1;
「永遠の生命を得るためのステップ」
ここで言う永遠の生命とは、自己の永遠の生命であって、非自己のそれではない。 古来、地上の生物は種を絶やさぬ努力をして来たが、 それらは非自己を生産する試みでしかなかった。  自己の永遠の生命を得るためには、未だ解決されていない二つの大きな課題(難 問)が横たわっている。
 課題その1は、感覚を持つ制御可能な存在(複数であってもよい)を生産するこ とである。
但し、ここで言う制御とは、次に示す、課題その2を達成するための制御機能であ って、上記感覚を持つ存在の全生存期間中における動作を制御するような機能の意 味ではない。
 課題その2は、上記生産された感覚を持つ制御可能な存在の当該制御機能を使用 して、この存在に自己を乗り移すことである。 これにより、上記生産された感覚を持つ制御可能な存在の感覚は、自己の感覚とな る。
 上記の感覚の種類と強度は、上記存在に加えられることが想定されるあらゆる物 理的な刺激に対応して任意に設計し得るものであることが望ましい(感覚設計機能 )。上記存在が物理的に破壊されるような強い刺激に対しても、現在の地上の動物 が味わうような深刻な苦痛は不要である。何となれば、壊れることを見越してスペ アが作られており、壊れることによって、自動的に該スペアの上記制御機能が作動 して、自己が乗り移れるからである。
 上記存在の形状や設置場所などは、どうでもよい。  上記課題その1は、自己のクローンによって、半分程度は達成される可能性があ る。従って、本質的に困難であるのは、課題その1の感覚設計機能及び制御機能と 、課題その2全体である。
 上記二つの課題の提示は、より進んだ生命体から見れば笑止千万、或いは噴飯も のであろう。しかし、なるほど、当時の人間はこんなことを真面目に考えていたの かと、笑いながらも、少しは感心してもらえるかも知れない。

 その2;
「人間と機械との重要な違い」
 最近、世間一般とは限らず、一部の学者にまで、人間と機械との重要な違いが分 からなくなって来ている兆候が伺える。その結果、人間に対しても機械に対するよ うな残酷な扱いをする傾向がある。暴力ゲームの普及が、この傾向を助長している ようだ。
 そこで、ここでは両者の究極の相違点を一つだけ挙げておく。 人間には感覚が有るが機械には無い。この感覚とは、一部の若手学者が主張するよ うな質感などといったキザなものである必要は無い。 単に、痛い,痒い,熱い,冷たい、といった感覚で十分である。 この感覚の元となる現象を、信号系により伝達することまでは、可能であるが、そ こから先、上記の感覚を実際に生成することは不可能である。勿論、見た目では、 機械がこのような感覚を感じているように振る舞わせることは可能であろう。しか しそれは、感覚現象をシミュレートしたに過ぎず、事実、機械は少しも痛がらず、 また、熱がりもしていないことは明白である。どんなに精巧にシミュレートしてみ ても結果は同じである。
 ロボットに知性を持たせることは現在でも可能であるが、本物の感覚を持たせる ことには、未だ成功していない。従って、実は、上記ロボットの知性も、非常に歪 な知性となる。彼は、人殺しを命じられれば、彼の持てる知性を総動員して、これ を遂行するであろう。
ヒトの痛みが分からないからである。彼は、人殺しを禁じられれば、 やはり、彼の持てる知性を総動員して、これを順守するであろう。 しかし、彼は消滅するその日まで、その理由を理解することはない。 人間の場合も、自己の痛みを知る段階では、未だ平気で動物を殺傷するものである 。彼にそれを止めさせるには、動物も自分と全く同じ痛みを感じるものであること を理解させる必要がある。
 ここで話しは脱線するが、痛い時には、その痛みを止めずに、痛さを感じている ことが、早く完治させるコツのように思われる。  すなわち、痛みには、その原因箇所を通報する機能だけではなく、その治療作用 もあるように思われる。
 それはともかく、もしも、本当に感覚を持つ機械を作り出せたならば、その時点 で、人類は新たな世界史の第一歩を踏み出すことになろう。勿論、生物における個 とは何かの問題、すなわちアイデンティティーの起源の問題にも、ある程度の解決 が得られることと思われる。魂(個の本質)の問題にも、何かの手掛かりが得られ よう。
 最後に、教育関係者にお願いしたい事項であるが、人間や動物が所有している感 覚に対する、しっかりとした教育をして頂きたい。 知識としてではなく、実践的に分からせて欲しい。それは、少年非行の問題を解決 する第一歩であると理解して頂きたい。
 ゆくゆくは、知能ではなく、この感覚こそが、神が与えた最大の恩恵であること まで、青少年に理解させて欲しい。

その2;
「青少年の家庭内教育について」
 先日、テレビで大変に有意義な情報を流していた。 それは、『青少年には、家事を分担させると良い効果が得られる』 という内容であった。
 犬猫の世話や、庭木の水やり程度の仕事でも、それを与えられていた子供は立派 な大人に成長し、かつ、人の世話や思いやりが出来る人物になることが明らかにな ったとのことであった。
 このテレビ放送を見た私にも、はたと思い当たる節があった。 昔日のこととなるが、近所に、小学6年生の双子の女の子と、 中学1年生の兄弟が居たが、この家の両親は、巧みに子供達に役割分担をさせてい た。長男には、占い事に類する大事な場面での選択までさせていた。このような育 て方をされると、子供達は役割の自覚と、それに対する責任意識とを持てるように なるものと思われる。また、家族の構成員であることを自覚し、家族意識も育まれ 、父母や兄弟を大切に思う気持ちも涵養されるものと思われる。  米国の統計でも、新聞配達をしていた子供達は、大人社会で立派に出世するケー スが多いそうである。
 世間的には、何不自由の無い、いわゆる中流家庭で育った子供の非行が世間を驚 かせるケースが増えているが、これは、子供を解放し過ぎたからであると思われる 。
 以上は、何も家庭内に限定される必要はなく。学級においても成立する筈である 。私が育った頃の学級では、クラス内に多くの係りが設けられていて、生徒達は他 薦又は抽選で、それらの係りとなる仕組みが出来ていた。  今なら、このような係りの一つとして、生徒の悩み事や相談事を担当する係りを 設け、全生徒回り持ちで、このような係りに就かせるのも一法であろう。







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