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禁無断転載



・前書き

 「エヴァンゲリオン」という名のカルトなアニメ。精神破綻者率いる集団が、自閉症少年を使って意味不明の生物達と泥沼の戦いを繰り広げたり、精神薄弱な包帯少女や自意識過剰なトラウマ少女との心の触れ合いを通じながら、自らも遂に最終回で解脱してしまった禁断のアニメである。ある者は激怒し、ある者は落胆し、ある者はヒステリックな論争の末に友人を失い、ある者は自らも解脱し、放映終了から一年近くたった今でも話題の絶えないアンダーグラウンドでの社会現象である。

 そんなワケでエヴァ特集です。庵野監督は我々の手の届かないステージへ昇られてしまいました。今日に至るもまともな発言らしい発言をしておらず、安全な場所で自分を傷つけない人間達と意味不明な談話をしてるだけです。既に劇場版エヴァはカウントダウンに入ってると言うのに、今だに制作サイドからは話らしい話が聞こえて来ません。関係筋の人間達は互いに牽制しあっており、自分から何かコメントするのを恐がっている有り様です。
 こういった重苦しい雰囲気を少しでも打破し、たかが一本のアニメの為に皆様の人間関係や健全な発言の場を乱す事の無いよう、この機会に「裏では有名な話だが、表向きには語られなかった事」「当時の事情から語れなかったが、今では既に時効である事柄」などを、庵野とガイナックスの周辺について述べたいと思います。

執筆者 ヒイロ・ゆい





・エヴァンゲリオン放映前の話

 今でこそ社会現象にまでなっている大ブームだが、庵野やガイナックスが最初に「エヴァンゲリオン」を業界に売り込みにまわった時には、実はどの会社も相手にしてなかった事実を知る人も今では少ないだろうな(笑)。TV放映が始まる一年近く
も前の頃だ。
 確か企画が持ち上がった時に6話(クイック・ジャパン誌では「7話まで作り溜めしていた」と庵野が語っていたようだが)まで作って各方面をあたったのだが、どの会社も相手にしてくれない(笑)。バンダイも「オネアミスの翼」の大失敗という過去の実績からもう相手にしてくれない(笑)。TV東京のプロデューサーとのコネはあったのだがスポンサーがつかなくてはどうしようもない。路頭に迷う彼らを暫くして後、拾ってやったのが角川書店である。その角川にしても、かろうじて拾ってやったというのが正直な所で、予算については今迄同社がやっていたアニメ(「天地無用」など)と同レベル以上を出すつもりは無いとハッキリ突っぱねた。これはアニメ業界に昔から続いてる慣習のようなもので、例えそのアニメが大ヒットを飛ばしても予算を増やしてくれるなどの処置をしてくれるようなスポンサーは現在存在しない。そもそもアニメを作る際には資金繰りだけでなく、下請けのアニメスタジオからの人材確保などを半年〜一年以上前から準備しておかなければならず、急に人を増やしたいとなっても簡単に増やす事は出来ないのだ。多くの下請会社は複数のアニメに関っているし、予定もビッシリ詰まっている。早急に用意できるのは、せいぜい外注の韓国人スタッフ位のものだ。関節的にこれらの状況が後になって彼らの首を締める事になる。





・エヴァ破綻の真相 放映開始〜中盤までの裏事情

 しかしニュータイプ誌のインタビューは笑わせて頂いた。芸大の中退程度の頭の人間が構造主義も語れずに記号論をふりかざすのも馬鹿っぽくて面白いけどな(笑)。おそらくセラムンの幾原(幾原邦彦、庵野とは仲良し)が劇場版のLDで知ったかぶり一人よがりの講義をやってたのをカッコイイと思って真似したんだろうけど。
 話を戻そう。最終回放映直後、パソコン通信などでは「第20話(心のかたちひとのかたち)の件でPTAから苦情が殺到、これのせいでラストを放映直前になって作り直さざるを得なくなり、あぁいう形になった」とか、庵野本人も「途中から時間が全然足りなくなって・・・・」とインタビューには答えていた。だが直接の原因はPTAでも時間でも無く、もっと直接的な「予算」の問題だったのだ。

 前述した通り、「エヴァンゲリオン」の引き取り手が無く困っていたガイナックスを拾ったのは角川書店であった。そして「エヴァンゲリオン」が放映開始され、期待に違わぬ出来にアニメファン達が圧倒され、アニメ雑誌やその周辺でも凄まじい反響を呼んだ。勿論、6〜7話まではまだ作り溜めしておいたクオリティの高いものではあったが。その前後、エヴァは「売れる」と見るや、以前は相手にもしなかった筈のバンダイが掌を返したようにすり寄って来た。まったく最低な会社だよな(笑)。この時、おもちゃやプラモデルなどに関しての版権はスポンサーの一社であるセガが握っていたのだが、結果的にはバンダイと共同のような形になり、プラモデルやLMHGなどは事実上バンダイが出していた。勿論、これは最近話題になったセガとバンダイ合併(実際はセガが吸収)の布石のようなものだ。版権はセガのシールを貼っておきながら、バンダイから出ているガレージキットやプラモデルに疑問を抱いていた
人々は結構多かったが、こういう事だったのだ(笑)。そして、プラモデルもグッズ関連も売れに売れた。

 しかし、これだけ周囲を騒がせてしまったガイナックスのエヴァンゲリオン、どうにもテンションを途中から下げて続ける事が出来ない。庵野やガイナックスの面々も複雑な心境だったであろう。だが週一ペースでTV放映が始まると最早ウダウダ言っていられない。放映前の録り溜めはあっても、細かい調整をしていてはアッという間に追い付かれてしまう。結果、うまくごまかしつつクオリティや予算を下げて行く、という断行が出来ないまま、ズルズルと続いて行ってしまったのだ。これはガイナックスの良さであり、弱さでもあったかもしれない。くり返し予告で語られる葛城ミサトの「この次も、サービスサービス!」という科白に今だに目頭を熱くする関係者はガイナックスには多いのだ(笑)。
 気がついた時には・・・・15話にして既に予算が底を尽きつつある状況になっていた(笑)。サービス残業を苦にしないマニア社員を沢山使っていてもこれである。そして、一番恐れていた「最終回まで作るには間に合わないのではないか?」という事態がだんだんと現実のものになりつつある事に、庵野以下ガイナックス上層部はようやく気付き、戦慄した。遅いんだよ、馬鹿だね本当に(笑)。





・エヴァ破綻の真相 中盤〜後半までの裏事情

 予算も時間も差し迫っていながら残り10話もある。しかもテレビ東京は有名な話だが、週一のアニメを特番などで潰す事をあまり良しとしない会社である。止むを得ずその時間帯が潰れてしまう場合、必ず少し前の時間とか、その日の早朝から意地でも放送するのだ。何しろお正月でもやっていたからな(笑)。これは強く言えば何とかなったのかもしれないが、庵野は一、ニ週延びても変わらんと、既に腹をくくっていたようだ(笑)。
 さてようやく重い腰を動かし、制作現場も大幅にリストラした。まず16話以降は制作スタッフの75%以上が韓国人の外注スタッフである。アニメーションでも、バンク以外での使いまわしの部分や静止画を使う場合、フィルムではなく一番最後にビデオデッキを使用してダビング編集するようになった。途中からヤケにブレているようなキャラ絵のアップなどが増えるのはこの為である。他にも心象風景にくだらない写真などが混ざるようになった。酷い時には一分以上も画面が静止する場面なども出て来た。だがどれだけ彼らが悪あがきをしても、予算と時間の限界は既に越えていたのだ。そして極め付けが、あのラスト2話になるわけである。

 予算の話がメインだが、倫理的な問題でも放映前から「ラストをどうするか」と、その他の細かい点について、ガイナックスはTV東京とずっともめていた。くだらない所では、干してある洗濯物の中に女性の下着があるのはいけないとか、大きい所では18話の「命の選択を」のラストの残虐なシーンについて、などである。今だからネタばらしになってしまうが、放映が始まる以前に既に「アスカが狂い死に(TVでは生きてはいる)」「シンジ溶けるが復活」「レイも死亡」は決まっていて、これについてテレビ東京のプロデューサーや関係者達と何度もモメていたのは事実。さらにラストは「メインキャラがバタバタ死んで行く最後の戦い碇シンジv.s.碇ゲンドウ」という予定だった筈だ。もう何も証拠は残ってないだろうけどな(笑)。まぁラジオ番組で林原めぐみ(綾波レイの声優)が「私、シンジ君と戦う事になるかもしれない」みたいな事は言っていたそうだが。私が聞いていた話ではさらに「ミサトv.s.リツコで双方とも死亡、ミサトの死により碇シンジが覚醒する(?)」みたいな話であった。意外にもクライマックスで鍵となるキャラクターはレイではなくミサトのようであった。まぁ今更何を言っても仕方が無いか(笑)。
 そんなワケだから「ラストについて製作側とTV側がモメている、ラストは発売予定のLDとは変わるかもしれないからTV放映もきちんと録画しておくべし」という通達が各方面に出されていた(笑)。よく「ボクも珍しくビデオに撮って見てました」なんて言ってる人間がインタビューされているが、実はそういう話を聞いていたから皆ビデオに撮っていただけの事だ(笑)。

 さて話をTV放映に戻そう。これも20話を放映した時点でPTAから苦情が殺到し、TV東京の上層部までをも怒らせる事態になってしまった為、強気な手段をとる事が一切出来なくなってしまったのだ。まぁ今時、子供向けのTVアニメや漫画などにいちいち苦情を寄せて来る奴等と言えば幸福の科学の「悪書追放運動」の売名行為と相場は決まっているのだが・・・・。TV東京の上層部からはこの時点で「今後一度でもPTAから苦情の殺到したアニメは、理由の如何を問わず打ち切り」という厳しい通達が出され、当時同じチャンネルで放送していた「爆裂ハンター」と「ふしぎ遊戯」も、何もしていないのに厳重注意のとばっちりを受ける(笑)。だから20話以降の話は内容的にも色々と不自然な変更が多かったのだ。

 そんな訳だからエヴァのラストというのは、予算的、時間的、内容的に身動きの取れない状態で作られたという事になる。そんな中で作られたラスト2話と考えれば庵野監督あんた凄いよ、と見れなくも・・・・見れないな、やっぱし(笑)。こういう事態になってしまったのは自業自得だもんね(笑)。
 ここまで来ると、庵野の「ラストはああするつもりでした」発言は、途中からはもしかして本気だったのかも、と思えなくもない(爆笑)。だからあれ程周囲の人間が「始めからOVAでやれば」って言ってたのに。自己顕示欲旺盛なんだから(笑)。





・庵野秀明vol.1 〜その半生〜

 ニュータイプ誌では「部屋に閉じこもりがちなアニメオタクに対するメッセージとして云々」みたいな、偉そうな事を言っていたので彼の今迄を振り返った後、現時点での彼のコメントや思想ついて勝手な評価をしてみたいと思う(笑)。

 学業には目もくれずオタク活動一本な生活の為に、大阪芸大を放校処分になる所から庵野秀明のオタク人生業界編は始まる。この時一緒に放校処分になった仲間には現在ガイナックスの重臣を務める人間も何人か居た。大阪SF大会にて岡田斗司夫と出会い(この辺の詳しい話は後述)、その後は岡田におんぶに抱っこな生活でゼネラルプロダクツについたり離れたり、マクロス後期の原画マンなどをしていた。
その後、彼のテンションの高い作画が買われたのか、いきなり宮崎駿の劇場版アニメ「風の谷のナウシカ」の仕事がまわって来る。巨神兵が火を吹くシーンである。インタビューによればこの時に彼は、宮崎駿及びスタジオジブリやアニメ業界の現状について色々と思う所があったらしいが、それらは全て後付けだ(笑)。ただ言える事は「ナウシカ」以降は彼は宮崎駿には相手にしてもらえず、以後ガイナックスに就職するまでは不遇のままである。要するに本人曰「成果の割には不当な扱いを受けた」事を根に持っているのである(笑)。
 ガイナックス入社後、まず「オネアミスの翼」にてスペシャル・エフェクト・アーチストなどというふざけた役職でアニメーターで参加。この劇場版アニメは一部の人間にオオッと言わせるのみで終わる。数年後「ふしぎの海のナディア」というアニメがNHKから発表される。庵野は設定であったが、周囲の人間を指導するべき立場であるにも関らず、原画どころか動画にまで口をはさんで現場の人間を困らせただけでなく、「ヘタクソな奴め!俺が描く!」を口癖にして顰蹙を買いまくっていた。このアニメも一部の人間に受けただけで終了。また、劇場版については大失敗。これはTV版制作者と劇場版制作者サイドの違いが絡んでいたのだが、今だにそれを認めず、映画関係者の内容改竄には言いなり状態。





・庵野秀明vol.2 〜初恋の人の正体とは?〜

 ここで一つ面白い話がある。何かのアニメ雑誌で庵野が「葛城ミサトは一部僕の初恋の人がモデル」みたいな事を言っていたが、誰の事だか知ってるかい?
「ふしぎの海のナディア」でジャンの声優をやっていた日高のりこの事なんだ(笑)。
庵野はTV版「ナディア」の打ち上げの時、日高のりこに告白したのだ。これは業界では有名な話。本人曰「憧れではなく、真剣に恋愛感情の対象として見ていました!」だそうだ(爆笑)。何しろ結婚も本気で考えていたそうだからな。
 だが、当の日高のりこに「私はアニメ業界の方と結婚する気はありません」と断られる。 おや? でも彼女は今ではアニメ関係のプロデューサーと結婚していたよね(爆笑)。それでも諦め切れない庵野は「じゃぁ私の次の作品を見て下さい。
それから決めて下さい」と言ったのだ。既に結婚している日高のりこに、不倫までほのめかして、である(笑)。それで作られたのが「エヴァンゲリオン」なのだから・・・・ある種ストーカー的な怨念のこもった作品かもしれない(笑)。
 勿論「三石琴乃(葛城ミサトの声優)のイメージである」みたいな話もしていたがこれも後付けだ。声優が決まってからの事だからな、この辺は。しかし「ガサツな女のイメージでやって下さい、だから三石さんの普段のままで(笑)」ってのも凄い発言だよな。これを聞いたスタッフ達も、彼女のファンが恐いぞ、とか言う前に自分はどうなんだ? と言いたくなる人間が沢山居た(笑)。

 日高のりこや三石琴乃の名誉の為に言うワケでもありませんが、彼女達はあの葛城ミサトのような人物とは似ても似つかない人達なので念のため(笑)。ミサトとシンジのドラマは全て、庵野の「初恋の人との想い出」ではなく、彼の「楽しかった妄想の中での彼女達との生活」である。所詮アニメオタクの考える妄想なんてあの程度のものなのか、ちょっと女性がダメ人間を構ってくれ過ぎ(笑)。現実はそんなに甘くなかったでしょう庵野さん?(爆笑)





・庵野秀明vol.3 〜アニメファンに対する不満、その裏に隠された本意は〜

 さて彼の人間性についてなんだが(笑)、エヴァ放映終了と同時に庵野が急に騒ぎ出したのが、例の「アニメファンは云々」という因縁にも似た言い訳なのだ。彼はアニメファンというものを嫌っている(閉鎖的な彼らに忠告してやっている?)そうだが、それでは御本人はどうなのであろうか。
 彼がセーラームーンのエロ同人誌を買い漁って喜んでいたり、UFOキャッチャーのぬいぐるみなんかを家に並べて喜んでいるのは羞恥の事実だ(爆笑)。こんな事は誰が口にするでもなく全員が知っている事だ。彼は確かに業界の人間ではあるが、他のアニメ業界のお偉方と同様、一人のアニメオタクでもある事に変わりはない。
あの年で今だに新宿や渋谷にあるコスプレのイメクラなどにもお忍びで行っている位だからな、若いね(爆笑)。こんな人間がアニメファンがどう、とか部屋に閉じこもるな、とか偉そうに語るのもおかしな話だよな。それともイメクラ行くのは閉じこもってないからいい事だとでも言うのだろうか?(爆笑) アニメファンはどうこう言ったって自分はそのアニメファンが本買ったりLD買ったりグッズ買ったりしてるお陰で食えてるわけだろ? 何で今になって突然こんな事言い出すんだ? アニメばっかり見てる人間が嫌いな奴がどうしてこんな業界に人生を棒に振ってまで入って来るんだ?・・・・まぁこれだけでも彼に突っ込むには十分なのだが、これではただ馬鹿騒ぎしてる連中とレベルが変わらないのでもう少し分析させて頂く(笑)。

 エヴァ関連だけで流れを見るとこうだ。かねてから一部のマニアには評価の高かった「ガイナックス」という名前に恥じぬよう、気合を入れて「エヴァンゲリオン」を作り始めた。それが放映されてみると凄まじい反響があり、自分達の方向性が間違ってなかった事は確信したのだが、従来のサービス精神からかTVシリーズに不相応なクオリティがこのまま続く事を止める事が出来ず、最終的には予算でも内容でも時間でも追い詰められ、あのような出来になる事が避けられなかった。思わせぶりな謎に謎をつなげて、ラストまでひたすら視聴者の興味を引こうとし続けてきた辺りも彼一流のサービスに違いない(笑)。
 彼が多分、アニメファンを嫌いになったのはこの時であろう。つまり「ラストがこのような出来になってしまったのはアニメファン達の過剰な期待に答え続けようとしたからだ、俺達はアニメファンの期待に押し潰された、部屋に閉じこもってアニメに狂ってる奴等に駄目にされた。だからアニメファンはやっぱり不健康だ、こんな物ばかり見ていないで外に行け、あのラストは過剰な期待ばかりするお前達に対する忠告であり当然のラストである」・・・・という訳だ。いつの間にか「エヴァが破綻したのは、自分達ではなく、過剰な期待をかけ過ぎたアニメファンの所為だ」という風にすり変わっているのだ。最初に期待に応えようとして予算を破綻させたのは庵野及びガイナックス自身だろ? それを期待してた人間の所為にするかね?(苦笑) こう考えてみると、彼があちこちで語っているアニメファンに対する怨念(笑)のようなコメントは全て理解出来る。どう好意的に彼の言動を買いかぶってあげても、記号論云々は言い訳がましい事を言っているようにしか見えない(笑)。彼の言葉を理解しようと一生懸命読んでてもキチガイが移るだけだから止めた方がいいよ(爆笑)>読んでる人





・庵野秀明vol.4 〜所詮はプロ意識の無いオタクちゃんの泣き言か?〜

 しかしなぁ庵野さん、これって世間一般には「逆恨み」って言うんじゃないのか?(爆笑) 自分が一生懸命頑張った結果期待に応えられず、無残なラストになったからって、どうして期待してたアニメファンの所為になるんだ?(苦笑)こんな発言が許されるのはアニメ業界位のものだろうな。
 あんたの言ってる事を言い換えると、例えば料理屋で、おしぼり出した、水出した、ナイフとフォーク出した、スープ出した、前菜出した、でもメインディッシュは生ゴミです、これはお客さんに過剰な期待をされた為に前菜までで予算と時間を使い切ってしまいましたからです、いつも必ずメインディッシュが出されると期待するのは大間違い。あなたたちも外食ばかりしていないで自分で料理位作りましょう・・・・とか料理人が言ったら殺されるだろ普通?(笑)
 さしずめ、今だに一生懸命エヴァについて語ったり擁護したりしてる連中は、テーブルの上のゴミを前にして「こういうのもアリだよね」とか料理人と内輪で語りあってる自称グルメ野郎って所か(爆笑)。いやはや、知ったかぶりする為ならゴミをも食える人間にはなりたくないないですけどねぇ、私は(苦笑)。
 でも雑誌に記事書いて金もらえて有名になれるならそれでもいいって人達も少なからず居るみたいですねぇ、岡田さんに竹熊さんに大槻ケンヂさん?(爆笑)

 雑誌で庵野にインタビューする人間なんて、竹熊健太郎みたいに売名行為の為にやってる奴等が殆どだから、一生懸命庵野の話を聞いてやって、出て来た上っ面の記号論だの人生観みたいのについて話し合うだけの、議論の為に議論してるクソ野郎ばかり。オウムが騒ぎ出した頃に「SPA!」で上祐にインタビューしてた宅八郎とやってる事は同じじゃん(苦笑)。これじゃいつまで経っても読者の望む真相なんか見えて来やしない。あ、出版社の方は望んでないのか(笑)。
 まぁ勿論、彼にガンガン突っ込むような人間はインタビューには応じてくれないのだが。ニュータイプ誌でも「読者と庵野の対談」みたいな企画があったけど、アッサリ企画倒れに終わってたもんな(笑)。そりゃぁタブーだよやっぱり、我らが庵野監督が刺し殺されちゃうかもしれないからね(笑)。





・庵野秀明vol.5 〜結論・お子様は社会に出ちゃいけません(笑)〜

 結局、庵野秀明という人間は、アニメーターで特殊効果やらせてりゃ非常に才能のある人間だったのだろうが、なまじガイナックスの上層部に昇りつめてアニメの監督をやるようにまでなったのが彼にとって悲劇だったのだろう。インタビューによれば
「色々と精神的なものとか内面的な世界にも興味を持つようになりました」みたいな事を言っていたが、まさに彼のそういう悪い部分、アブナイ部分が今回彼が監督になってしまった事で一気に噴出してしまったのだろう(笑)。

 今、彼の頭にはアニメファンに対する歪んだ怨念と、いかに彼らを挑発してまわってやろうか、という考えだけで一杯である。今度の劇場版も改心してマトモなものを作ってもらえるかどうかは甚だ疑わしい、と言わざるをえない(笑)。
 頼むから自己啓発セミナーとか始めないでくれよなぁ、おい(爆笑)。





・三鷹市ポスター騒動についてvol.1 〜三鷹市民驚愕!6/3の変!〜

 その日、三鷹市で一体何が起こったのか?(爆笑)
 96年6月3日、JR三鷹駅南口は異様な熱気につつまれていた。いかにも怪しげな人間達が、ある所では一、二人、ある所では十数人単位のグループで何かを待っているかのように、群がっていたのだ。側を通る三鷹市市民達も、何やら尋常では無い雰囲気を感じてはいた。「もしかして、またアニメの下敷きとか配るんじゃないかしら。それにしても今回は凄い人ねぇ」(笑)。昼を過ぎた頃、彼らの何人かが南口からさらに100m位行った所で人だかりのある事に気がついた。
 「あそこだ!あっちで配ってるぞ!!」(笑)
 その声を聞くや、周囲にたむろしていた大勢の人間達が、一斉にスタートダッシュを切った。物凄い勢いで走り出すオタク集団達。かれらの目指す場所では、何やらお祭りの縁日のように、三鷹市のおじさんおばさん達が何かの入っているビニール袋を配っていた。そこへ猛ダッシュで押し寄せるオタク集団達。

「君は整理券持ってる?」
「持ってません」
「君は」
「持ってません」
 どうやら、当初は整理券を配布して一人一枚ずつ配ろうとしてたようなのだが、あまりの人数が殺到した為に結局うやむやになってしまい、整理券は途中で紙屑同然となり、終いには一人で3〜4袋持って行く輩も出始めた。
「ホラホラ、一人一つまでだよ。それ以上は没収だよ!」

 この紙袋こそ、悪名高い「三鷹市水道局の綾波レイ下敷き」の入っている紙袋であった。ひとしずくの自然を大切に、という言葉と、川辺に立って振り向いている浴衣姿の綾波レイの絵の書かれた下敷きである。この中には他にも石鹸や入浴剤、いかにも同人臭い絵柄の、節水を呼び掛けたチラシなどが入っていた。
 既に前日よりパソコン通信では情報が出まわっており、都内から近県までのオタク共が大挙して三鷹駅へやって来ていたのだ。三鷹市は前々から何度かこういう事をやっていたが、今回の騒動は凄まじい物で、下敷きを配っていた大通りは飽和状態となり、商店街の人達もこの異常な騒ぎに何事か?と大勢顔を出して見ている始末。

 さて、地元住民を震え上がらせたオタク集団、それだけでは返らない人間達が出てきた。夕方になっても一向に何人かのオタク共は帰ろうとしない。そう、彼らは今回配られた下敷きと同じ絵柄の、今度はポスターを狙っていたのだ。これはネットに流された情報では6/4に配る予定だったのだ。その為、彼らは徹夜の準備もバッチリして来た(笑)。だが、これは結局、三鷹市側の配慮で、前日に整理券を彼らに配り、退散させた。三鷹市民が肝を冷やした一日であった。だが、騒ぎはこれでおさまらなかった。
 次の日の朝、三鷹市水道部の人間が出勤すると、市役所の中に貼られていたポスターが盗まれていたのだ。当初、警報も鳴らさないとはプロの手口か?(笑)と思わせたが、どうやら三鷹市役所所員を装い、朝早くに裏口から入って盗んで退散したもののようだ。また、この日以降、三鷹市役所には「綾波レイの下敷き、ポスターはまだありませんか」という質問の電話が殺到し、通常業務に支障を来すまでになってしまった。また、三鷹駅にも3日の時点で既にポスターが貼られていたのだが、これはオタク集団の帰った午後には既に無くなっていたと言う。

 これが、三鷹市市役所の綾波レイ下敷き(ポスター)をめぐる、一連の騒ぎのあらましである。実はこの前にも一種類の下敷きとポスターが配られていた(制服姿の綾波?)のだが、この時にはあまり騒ぎにならなかったようだ。
 多分、情報があまり出まわらなかったのであろう。





・三鷹市ポスター騒動についてvol.2 〜謎の自治体、三鷹市とは〜

 今回のエヴァンゲリオン綾波レイ下敷き&ポスター騒動で有名になった東京都三鷹市という自治体は、既に何年も前からその筋では有名な、怪しい団体であった。
エヴァ関係だけでなく、結城信輝(「天空のエスカフローネ」のキャラデザ)のナコルルポスターやうたたねひろゆき(毎回コミケでゴミみたいな本を\1000〜\2000で1万部以上売っている、現在の腐った同人界の諸悪の根源的人物の一人)のポスターなど、少し前では「不思議の海のナディア」や「サイレントメビウス」のポスターなども出していた。

 いつも何か怪しげな物を配る度に「一体三鷹市とはどういう市なんだ?」「多分、上層部にオタッキーな奴が居るんだろう」と大勢の人間が考えていたが、まさにその通りです(笑)。三鷹市の、特に水道部(ナコルルポスターや綾波レイの下敷きなどはここが出している)と年金課(確かナディアのポスターやアスカのポスターはこちらが出していた)に根が深い(笑)。あとは公園課?みたいなのもあったな。
 これは確証は取れていないのだが、どうやらこの三鷹市と関っているのは前述の結城信輝やうたたねひろゆき、そして三鷹市に勤める一人の公務員らしい。この男は昔「EYECOM」という雑誌の「魔窟ちゃん訪問」にも紹介されていた程のヤバイ男だ。今迄三鷹市で放出していた怪しいポスターを描いた人達の殆どは、彼のコネで引っ張られて来たもののようである。そうそう、コミケット準備会の上層部の何人かとも仲が良かったみたいで、その辺の権力をひけらかしてるような所もあった。でも武田氏は今はコミケットを追い出されて赤ブーブーの事務局長やってるみたいじゃん(笑)。





・三鷹市ポスター騒動についてvol.3 〜迷惑集団の温床、FLIP-NET〜

 この下敷き&ポスター騒動が終わると、あちこちのネットに三鷹市からの苦情文が転載されていた。「今回一部の心無い方々の行動により多大な迷惑を被ったので、今後三鷹市はアニメ関係のポスターの制作を見合わせる可能性が大きく、また仮に制作しても一般の方々への配布は一切行わない」と。この転載された文章の元の文を書いたのはFLIP−NET(0422-32-0515)のMKBR0009 中村昌樹という人物なのだが、このFLIP−NETというネットが、かなりいわくつきのネットなのである。
確か前は木馬ネットだか何だか言う名前で、結構昔からやっているネットであり、三鷹周辺の漫画家や同人作家、オタク系業界人達のネットであった。と言っても実際それらの人間は自ら書き込みをする事は殆ど無く、書き込みは専らシスオペとサブオペとあとは下っ端の新規会員だけ。自分達は偉そうにROMっていただけだったけどな。今ではかなりの大物格に入る人間もIDだけは多数存在している。
 そして前述の「三鷹市の内部に巣食い怪しげなグッズ配布を企画する迷惑集団」の関係者の多くがこのネットに在籍しているのだ。三鷹市がポスターなどを配布する際の大元の情報源となっているのが正にこのネットであり、他のニフティーサーブや東京BBS、まんが通信ネットなどの大きなネットへ情報を流しているのも、このネットの人物である。大抵、これらの情報をまず一早く掲示板に書くのはシスオペ、サブオペとあとMKBR0003 悠という人物であるが。これらは事情通でなくてもそれぞれのネットへ繋いでボードを読んでみればすぐに解る事である。

 さて、以上の事から解るように、彼らこそが自らオタク共を煽るような真似を確信犯でやっておきながら、今回のように実際に騒ぎがヤバイ程に大きくなってしまうと、とたんに被害者面をして開き直るという、一般の三鷹市市民にとってもオタク共にとっても迷惑な存在なのである。考えてもみたまえ、本当にこうなる事が予想出来なかったか? 特にエヴァなんて数年ぶりのマニア向けのヒット作なのに、それのポスターを出すなんて事を大手のネットに流しておいて何事も起こらないなんて本気で考えていたのか? 自分達こそこんな真似をしておきながら、ポスターや下敷きを貰いに関東近辺から大挙してやって来るオタク共がポスター欲しさの余り非常識な行動をとらないだろうなんて考えは正気の沙汰か? 否、否、否、である。
 これは私が勝手に考えただけでなく、実際に「キチガイ共を煽っている」とは彼らの口から出た言葉である事は明記しておく。そして私の「なんで混乱するのが解っていながらネットに書くんだ?」という問いに対して「全く宣伝しないで普通の人達に配られちゃ、話題性も乏しいし価値もそんなに上がらなそうだからね。あ、これは僕だけの考えじゃなくて、毎回○○さんからも言われてやってる事だから」と言っていたのだ。「○○さん」の部分も記憶があればバラしていたのだが(笑)。
どうしても信用出来なければ、勇気があればまずこのネットに行って先程から名前の上がってる人間達に試しに聞いてみるといい。もし「○○さん」の部分が解ったら是非私にも教えて下さい(笑)。





・三鷹市ポスター騒動についてvol.4 〜根本的な疑問〜

 当然の事だが、これらのポスターや下敷きなどは三鷹市の市民が治める税金から出されている。ボランティアじゃないぞ、くれぐれも騙されないように(笑)。私も話を聞いて驚いたのだが、普通に印刷屋で刷る場合とは違い、ポスター一枚に対して何と\10000〜\20000位と異常な値段の見積もりを取っているのだ。昨今あちこちで叩かれている公務員の使い込みや空出張とやってる事は同じ。何しろ書類上だけの数字でも一千万以上の金が動いているのだ。たかがこんなアニメの下敷きやポスターをニ、三百枚程度配る為だけに、である。多分イラストレーター及びそれを斡旋してる人物(笑)にも百万近くの金が入っているだろう。その周囲の人間達もかなりいい思いをしてるようだ。版権元のセガやガイナックスにも当然金は入っているだろう。
 まともに考えればこんな事はおかしいと気付くハズなのだが、三鷹市にはこういう真似をしてる奴等をチェックする機構は無いのだろうか? それともオタクばっかりだから歓迎こそすれ、文句言う人間など居ないのか?(苦笑) もし心有る関係者の方が読んでいたら、是非調べて見て下さい。イラストレーターの方はと言えば、自分の売名と金儲けになる訳で喜んで協力する有り様。「キャラデザという地位になってもアニメーターやってるだけでは殆ど食って行けない」と言っていた本田氏も、夏頃はかなりイイ服着たりパソコン買ったりしてましたね(笑)。

 そうそう、彼らは今後三鷹市では大きな行動がとれない為、もしかしたら他の市でやるかもしれないと言っていた。予定ではあきるの市が有力だそうだ。同市民の方達にはご同情申し上げます(笑)。まだハッキリ決まったわけじゃ無さそうだけどな。





・グチを少々

 グチと言っても私は別にどうでもいい事なんだけど(笑)。もし本当にエヴァのラストや、それに伴う庵野の発言に頭に来て、もうエヴァを見放したのなら、もう今後、エヴァ関係のLDも、コミックスも、プレミアつき前売券も、その他アニメグッズなども一切買わない事をおすすめします。再放送のTVも劇場版も見ない。
 これはエヴァに限らず、現在腐りまくっててどうしようも無くなってるアニメ界の奴等を改心させる為に、どこかで皆がやらなければいけない事だと思う。我々受け手側が彼らにダメージを与える最も効果的な方法はこれしか無いのだ。下手にパソ通や内輪の仲間と議論しあっても、仲の良かった知り合いと気まずくなったり、ヘタをすれば貴重な親友を失ってしまうかもしれない(笑)。何より既に解脱状態にある(笑)庵野本人には何の声も届かないのだ。

 でも・・・・きっとこれを読んでる人達は出来ない事だろうな。別に蔑んでるワケじゃないんだけど(少しは馬鹿にしてるけど(笑))。幾らTV版のラストや庵野があんな事言ってても、相変わらず限定版テレカ付き前売券が出れば、映画館に徹夜で並ぶし、LDではラストを作り直すと言えば、それについてあーでもないこーでもないと議論をする。少年エースも他のクズみたいな漫画を読まなくてもエヴァの為には金を払って買う。でもなぁ、本当はこれじゃいけないんだ。クソみたいな作品だと思ったらそれなりの対応をしてやるべきなんだ。思ってなければ構わないけど。
 TV版の再放送を見た人は劇場版の予告編も見たと思うけど、「狂騒の前売チケット発売日」「噂だけが先行していた劇場版がついに」・・・・こいつら自分達で煽っておきながらこんな事言ってるんだぞ? 今迄どんなヒット作でもここまで「してやったり」というか、視聴者に対して無礼千万な物言いをした奴等は居なかった。そして彼らをここまで増長させているのは誰かと言えば、言うまでもなく挑発すれば簡単に乗って来る全国一千万のオタク共である。
 庵野が今これだけふざけた真似をしてられるのも、実は本人もそれが解っているからなのだ。「口ではどれだけ言っていようが、オタク共は全員映画は見に来るだろうし、LDや他のアニメグッズなどの売り上げが落ちる事は無い」と。

 現在のアニメ界で昔と何が違うと言えば、「アニメ関係みたいな分野に金を出す人間がものすごく増えた。昔は子供の為に親が買ってやっていただけだったが、今では一億総オタク化とも言える状態の為、自分で払える大人がいくらでも金を出す」と言う事に尽きるであろう。要するに、どれだけ作品そのものがクソであろうが、マニア向けにヒットする可愛い女の子キャラが一人居るだけで万事オッケーなのだ(苦笑)。とにかく大ヒットでなくていい、ある程度のアベレージで中ヒットし続ければいい、その為には内容などどうでもいい、というワケだ。その為昔と比べると内容よりも作画、現在では絵の可愛さだけに非常に重点が置かれるようになった。「カムイの剣」や「キャプテン」のような絵柄のアニメは、今後日本に現れる事はもう二度と無いかもしれない。
 それは時代の流れだから今更古い事は言わない。しかし今後とも「絵柄が可愛いだけで見る」という視聴者の態度ではますます作品は腐って行くし、その為、最早まともに最終回まで体力の持つ人間すら居なくなって来ているのだ。そして馬鹿みたいな終わらせ方をした作品に対して、「それなりに感動した」「これはこれでいいと思う」みたいな煮え切らない態度はとらない事だ。なまじ評論家を気取ってるから、クソみたいな作品に対してハッキリした態度を取れないのだ。

 今回はそれでもいいかもしれない。しかし馬鹿みたいな事をやってるアニメに対して視聴者の側がハッキリと見限ってやらない限り、今後も第二第三の庵野秀明(嫌すぎ(爆笑))が現れる事は想像に難くないのだ。
 そうは言っても、今でもパソ通で周りを見渡せば「今度はビデオ付き前売券だ」とか「綾波下敷き5万で買っちゃった〜」とか「セラムンもラストは惨めだね〜、あ、キューティーハニーは面白そう!」とか言ってる馬鹿ばっかり(苦笑)。多分、三鷹市ポスターに税金が使われてると聞いたって「三鷹市民ありがとう」で、あとは何にも考えられない連中ばかりなのかもしれない(苦笑)。
 アニメ界は今が一番腐ってる時期だと思ってましたが、残念ながらあともうニ、三段階は終末に向かって堕ちて行くようです。
 最後にもう一度だけ繰り返させて下さい(笑)。現在の腐ったアニメ界を救うのは自称評論家様方の御意見ではありません。我々視聴者達の「見ない、買わない、相手にしない」です。一日も早く目が冷める事を祈っております。でも解脱はしないでね(笑)。





・岡田斗司夫という男vol.1 〜SFオタクとアニメオタクとの出会い〜

 ここ最近、「オタク学会云々」とかワケの解らない本を太田出版などのアングラ系出版社から出している、いかにもそれ系の気持ち悪い外見をした自称オタク文化人である。どういう経緯か解らないが、東大教養学部で教授をする身分にまでなった。彼の講義では「そこのお前!ガンダム書いてみろ!」などと叫んでいる姿を見掛ける事が出来る。いいオッサンが東大生相手にコレかい? 馬鹿丸出しだね(笑)。雇う方も雇う方だがな。
 エヴァについて各方面が騒ぎだすと、彼もメディアにちょくちょく顔を出してコメントするのを何ヶ所かで見掛けるようになった。御存じの通りエヴァンゲリオンを作ったガイナックスと彼とは密接な関係がある。若い世代の人達は全く知らない人も増えて来たので、簡単な説明をする事にする。

 元々は大阪SFコンベンション(略してDAICON)というイベントの主催者。そしてこのSF大会において、マニアの間でも今だに有名な「DAICONIII」「DAICONIV」というアニメのオープニングフィルムが作られた。大根型の宇宙船とヤマドもどきの演出、吾妻ひでお調のランドセル少女に巨乳のバニーガール娘の飛び回っているアニメはどう見ても「SF大会」とは思えない甚だオタッキーなものだったのだが、とてもアマチュアの作ったものには見えない凄まじい出来に、この世界では話題騒然となる。もう十年以上前の話である。
 このオープニングフィルムの制作に関っていた人物が、庵野秀明や山賀博之(「オネアミスの翼」の監督が有名)他、今のガイナックスを支える蒼々たるメンバーであった。庵野も山賀も大阪芸大を中退しており、彼らの周囲にも大阪芸大の関係の人物は今でも多い。
 この時に集まった連中が「同じ大阪っつー事で」意気投合し、その後も自主制作アニメや特撮などをチマチマと作り続ける。庵野の過去の作品という事で最近また有名になった「ゼネプロ版・帰って来たウルトラマン」などもこの時作られたもの。ちなみにこのOPに使われている歌は、円谷プロをクビになった大阪芸大時代の友人が本家円谷プロの「帰って来たウルトラマン」でボツになったOP曲を、勝手に持ち出したものを使用している。





・岡田斗司夫という男vol.2 〜会社設立、裏切り、そして今〜

 そして岡田は後に会社を設立する。ゼネラルプロダクツとガイナックスである。どちらも多角的なオタク系企業の走りである。ゼネラルプロダクツは主に自社で作ったDAICONアニメ関係の女の子のガレージキットなどを売っていたが、数年で倒産する。そしてガイナックスはパソコンゲーム、アニメ、フィギュアという業種に分かれて経営する事になるが、ゼネプロの件もあってフィギュア方面にはあまり力が注がれなくなった。この時庵野はアニメ分野に、無名だった赤井孝美(「プリンセスメーカー」シリーズが有名)がパソコンゲーム分野に入社している。他にも前述の山賀やコミックス版エヴァを連載している貞本義之などのメンバーもガイナックスに入社している。

 だが、何年かすると社長である岡田と彼らとの間には「オネアミスの翼」の不調や金銭問題、方向性の違いなどで徐々に亀裂が広がりつつあった。まだ'90年代には入っていない頃であるが。岡田は根本的にはSF分野の人物であるが、庵野や山賀などは結局はアニメなどオタク系分野に進みたかったというのが大きな違いである。そして彼らは岡田斗司夫をガイナックスから追放する事を計画するのだ。首謀者は勿論、「オネアミスの翼」や「ふしぎの海のナディア」でバリバリだった庵野と山賀。
 彼らは周到な計画をし、岡田の気付かない所で社長の権利を全て副社長に移す手続きをすすめた。そして犯行が完了すると、ある日の朝出勤して来た岡田に対し、
「もうお前の席は無い」と宣告し彼を追い出す事に成功した。これが確かTV版「ふしぎの海のナディア」の終了する前後だったと思う。業界では有名な「岡田斗司夫追放事件」である。
 その後彼は、「海外では、日本でSFと言えば俺の名前が出るんだ!」などと一生懸命自分を励ましつつ、何故か脚本家を目指して再出発を始める。最後に彼に会ったのがもう5年位前になるので、その後の詳しい経歴は解らないが、どうにか現在は一部のオタク系もしくはマイナー系メディアでオタク文化人としてのアイデンティティーを確率しつつあるようだ。岡田さん、復帰おめでとう(笑)。

 自分の会社を追い出されたのに、何故その会社のアニメの評論や擁護をするのか?と思う人も多いかもしれないが、彼の文章を良く読めば解るが、かなり遠回しに批判、というか馬鹿にしている(笑)。また、狂信者さえ多いエヴァ関連について、今の業界人の中でバリバリ文章が書けるのは(ガイナックスがある意味負い目を負っている)彼位しか居ないという現状もあるのだ。無論、捨てられた会社に助けてもらって今の地位があるんじゃ、あんまし偉そうな振る舞いも出来ないと思うのですがいかがでしょうか、岡田さん?(爆笑)





・新春公開の映画について。

 これも随分前から裏ではリークされまくってた話。TV版の総集編+ラストのもの(今春放映されるのはこっち)と、オリジナルの劇場版。TVでエヴァが放映中だった頃から「全くオリジナル版の映画が来年の夏に放映されるらしい」という噂は業界筋でなくてもあちこちで流れていた。総集編の方はTV放映の後半から話が決まりつつあったようだ。多分、ラストをまともな形では放映出来ないだろうと認めざるを得なくなった辺りで(笑)。
 このオリジナルの映画も、話の通りならば今年('97)の夏に放映される筈だが、勿論これは絶対に不可能だ。LDすらまだまともに完結出来ず、発売予定日を延長しまくった挙げ句に現在は未定になってるんだからな(笑)。しかも、それだけガイナックスが今回の劇場版に向けて忙しいのかと言うと、実はそんな事は全く無いのだ。

 この映画についても、また例によってオタク共が一生懸命予想とかをやってるみたいだが、少なくとも今回の総集編+ラスト版の映画も全く期待出来ない事は間違い無い。クイック・ジャパン誌の中でも庵野が「まだどういう物を作るか
何も決まっていない」などとふざけた事を言っていたが(あのインタビューも夏頃だったと思うが)本当に今に至るも何も決まっていない(笑)。最後に私が確認した時は既に正月に入っていたが、この時点ですら彼は「まだシナリオもほとんど手付かずだ」と言っていたのだから救いようが無いよな(笑)。ファンの人々は驚くかもしれないが、これは本当の話だ。嘘だと思うなら業界筋に詳しい人やガイナックス関係者に聞いて見るといい。絶対に明るい返事は返って来ないハズだ(笑)。
 ついこの間もエヴァのイベントで庵野がゲスト出演する予定があったのだが、直前になって「庵野監督は映画の方で忙しいので・・・・」とキャンセルになっていた。勿論これはキチガイ共に襲撃されるのを恐れての事だ。何しろ前述の通り映画関係の作業は全く進んでいない(笑)。当の本人はその日仲間同士で新宿のコスプレ喫茶に行っていたよ(笑)。自分でも、まともな場所へは顔を出す事の出来ないお尋ね者になっている事をとっくに自覚しているのだ。そのくせニュータイプ誌など、安全な自分のホームグラウンドでは今だに挑発的なインタビューを繰り返してるのだから呆れたチキン野郎だ。

 そういえば貞本義行がこの間のワンフェス(97/1/26)に来て、知り合いのスペースに一日中ふんぞり返っていたが、映画の制作状況とかは絶対に教えてくれなかった。
まぁ彼は漫画の方がメインで映画には殆ど携わってはいないのかもしれないが。もしかすると今度の劇場版も、「作画の少しだけ良くなった自己啓発セミナー」で終わるかもしれない(爆笑)。うまくいってもナディア劇場版程度のレベルがせいぜい
だと思う。
 どう転んでも劇場版放映開始後、また各メディアやパソコン通信で騒然となる事は間違い無い、というか避けられない。エヴァのファンや論争好きな人、自称評論家な人やモメ事好きな業界人達は今から鋭気を養っておく事をおすすめします(笑)。





・最後に

 こんな長い文章を最後まで読んで下さって本当に有り難うございました。え、俺はアニメオタクじゃないから全然面白くない? エヴァンゲリオンは知っていたが、途中の文章は完全に読み飛ばしてたって? 結構結構(笑)。関係無い人には大して面白い話じゃないかもしれないですしね。大勢に見せるようなネタじゃない部分もかなり多いし(苦笑)。
 私としては今だに不完全燃焼を続けている、パソコン通信上における無数のガイナックス及びエヴァ関係、そこから派生するアニメ全体の掲示板の荒んだ状態を何とかしたいと思い、とりあえず関係筋と一般人の区別無く本音をぶちまけられる状況を作れないかな、と作ってみたのがこのテキストです。皆さんのカルトライフの一助となれば幸いです(笑)。

 今回の告発文だけでも、現在のアニメ界の状況は単に一アニメと一企業のような関係だけでなく、その周辺にも無数の有象無象共が自分達の利益や思惑を孕みながら小競合いを続けている様もポツポツと見受けられたと思います。昔と比べると状況も複雑になって来たものですね。
 くれぐれも業界関係者に見せたりしない事(笑)。どうせ「嘘だ!」「根拠の無いデッチ上げだ!」しか言えないでしょうけどね。そりゃそうだ、バレて困るような証拠をいつまでも残しておく人間達じゃ無い(笑)。裏工作の緻密さは私のような一人のチンケな業界人崩れには、悔しいですけれどどうにも出来ません(苦笑)。
 信じるも信じないも結局は貴方次第です。解って欲しい事は「アニメ業界というのは外部の人間が考えてる以上に最低な世界である」って事だけですから(笑)。

 もし次回、このような告発文を書く機会がありましたら、その時は同人界について色々とバラしてやろうと思っています。高河ゆんとか、うたたねひろゆきとかね。こちらの方が私の得意分野というか、本業みたいなモンなんで(笑)。コミケの米沢氏も実は色々ときわどいネタのある人なんだけど(笑)。いつまでもサークル参加費値上げに対して寛容な態度とってちゃダメだよ。あれの内情は高速料金と殆ど同じ
ようなモンなんだから、何とかしないと留まる所を知らずに上がり続けるよ(笑)。
 好評ならばエヴァ関係のその後について書いてもいいね。

 ガイナにありがとう
 庵野にさようなら
 そして全てのオタッキーに、おめでとう





 それでは。生きていたら、また何処かで会いましょう!!


完全版制作1997年2月 ヒイロ・ゆい 拝

センターネット NCN0101 ヒイロ・ゆい
地上の楽園 PRD02964 ヒイロ・ゆい
裏路地ネット URA0147 ヒイロ・ゆい
他は割愛させて頂きます。









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